- 「何社か見積りを取ったけど、金額はバラバラでどこが適正か分からない」
- 「予算は限られるし、ムダなお金はかけたくない…」
- 「かと言って、安いのはいいが、雑な工事をされるのもイヤだ…」
などの理由で、ユニットバス交換の金額はどれくらいが適正か悩まれているという方は多いのではないでしょうか。
ユニットバス交換の費用は単純に安ければいいものではありません。
モノには適正価格があり、適正価格を大きく下回ると、施工が粗かったり、アフターフォローがいい加減だったりと何かしらの問題を抱えます。
一方で、高いからと言って、必ずしも満足できるとも限りません。
莫大な広告宣伝費が費やされ、それが価格に転嫁されているだけかもしれませんし、下請けに丸投げした結果、単純に高くなっているだけかもしれません。
みやこリフォームは品質には妥協を許さない一方、仕入れ値を抑え、下請けを使わないことで適正価格でご提供している自負があります。
そこで、ここでは、お客様が満足できるユニットバス交換をするために、いくらくらいが適正価格と言えるか、みやこリフォームが実際にお客様に提出した見積りを通じてご説明します。
満足のゆくユニットバス交換をするための適正価格の相場を考えるうえでのヒントにしてください。
実際に私が担当した事例(1-2参照)をもとに、超具体的に適正価格をご説明します。
1.お客様にご提示した実際の見積り
マンションで、リクシルのミドルグレードのユニットバス「リノビオV」に交換した際に、お客様に提出した見積りになります。
before/after
内訳 | 金額 |
ユニットバス リクシル リノビオ1317サイズ (定価1,000,140円/割引率65%) |
350,049円 |
養生費 | 25,000円 |
既設ユニットバス・間仕切り壁解体及び撤去 | 50,000円 |
同上撤去材処分費 | 50,000円 |
給排水工事 | 60,000円 |
電気工事 | 25,000円 |
ユニットバス組立て施工費 | 90,000円 |
間仕切り壁復旧及び開口部納め | 70,000円 |
間仕切り壁クロス張り工事 | 25,000円 |
現場諸経費・管理費 | 50,000円 |
税別合計 | 795,049円 |
税込合計 | 858,652円 |
専門用語が多すぎてよくわからない!と思われた方もいるのではないでしょうか。
そのように思われた方のために、以下では、それぞれの見積り項目がどのような作業か、実際の施工写真を使ってご説明します。
作業内容が分かれば、適正価格かどうか判断するためのヒントになります。
2.それぞれの費用内訳の詳細
以下では、先ほどの見積りの項目ごとに、どのような作業なのか、詳細をご説明します。
■ユニットバス商品代(350,049円)
今回、デザインや機能性だけでなく、防水性に優れたリクシルのマンション用ユニットバス「リノビオV」を提案しました。
リクシルやTOTOでは、定価から大きく割引された金額でお客様に提示されることがほとんどです。ミドルグレードの「リノビオV」の場合、定価の60%オフ前後が相場ですが、みやこリフォームではメーカーとの強いパイプにより、65%オフでご提供することができました。
■養生費(25,000円)
搬入や搬出、室内での工事中に、床や壁などが傷付かないように、ブルーシートやパネルなどの保護材でカバーする作業になります。
養生費は、養生の範囲に応じて費用が上下します。マンションではエレベータ内部や廊下など養生範囲が広くなるため、保護材自体の材料費と作業費で合せて、今回25,000円と算出しました。
なお、戸建てで搬入経路が短く、養生範囲が狭くなれば、養生費は1万円台などに抑えられます。
■既設ユニットバス・間仕切り壁解体及び撤去(50,000円)
既存のユニットバスや脱衣所側の間仕切り壁を解体する工事になります。廃材の搬出と合わせて1日がかりの仕事になるため、今回50,000円と算出しました。
なお、腕の悪い大工や、解体工が解体すると、不要なところまで解体してしまったり、廃材の搬出の際に内装をキズ付けてしまったりと散々な結果になってしまうことがあります^^;
■撤去材処分費(50,000円)
ユニットバス交換では、下の写真のように、トラック1台分のゴミが出ます。これらは産業廃棄物となり、専門の業者にお金を払って引き取ってもらわなければなりません。
産業廃棄物の処理費用は、近年上がる傾向にあり、今回50,000円と算出しました。
正直、私がリフォームを始めて一番びっくりしたのがこの処分費です。ごみを捨てるだけで、万単位での金額が請求されることにびっくりしました。
■給排水工事(60,000円)
給排水工事は大きく次の3つから構成されます。
- ユニットバス解体時に水を止め、水漏れが生じないようプラグで配管の封をする作業
- 解体後、新しいユニットバスに合わせて、新しく配管を引き直す作業(下の画像参照)
- ユニットバス組立て後に、ユニットバスと配管をつなげる作業
それぞれ半日の作業で、3日ほど水道の職人さんに来てもらうことになります。写真のよう材料費も1万円ほどかかるため、今回60,000円と算出しました。
給排水工事で一番やってはいけないことはもちろん漏水です。腕の悪い雑な職人に当たると、ボンドを塗り忘れて漏水したり、配管の勾配が十分になく、排水の流れが悪くなったりと、最悪な結果が待っています^^;
■電気工事(25,000円)
ユニットバスの照明を電源につなげたり、換気扇を交換したりする作業になります。
スイッチプレートやダクトの材料費が数千円ほどかかるのと、職人が半日ほど作業する必要があるため、合せて25,000円と算出しました。
■ユニットバス組立て工事(90,000円)
ユニットバスは、組立て専門の職人が2人がかりで1日かけて組み立てます。そのため、今回90,000円と算出しました。
ここでのポイントは、組立ての正確性と漏水に対して十分な備えができているか。今回、特殊な器具を用いて、傾きなどがないか確認するほか、徹底したコーキングで隙間を埋めることで、漏水対策もバッチリです^^
■間仕切り壁復旧及び開口部納め(70,000円)
解体した脱衣所側の間仕切り壁を復旧する工事になります。壁のもととなる木材や石膏ボード、浴室ドアの枠(下記写真の白い部分)と合せて、材料費が20,000円ほどかかります。
手間としては、大工1人で1日がかりの作業となるため、材料費と合わせて合計70,000円と算出しました。
なお、壁復旧では、傾きがないかなど職人の腕も大事ですが、ドア枠の素材は何かという点も重要です。
今回、みやこリフォームでは、水がついても腐らない樹脂製のドア枠を採用しました。
■間仕切り壁クロス張り工事(25,000円)
復旧した間仕切り壁にクロスを張る作業になります。半日作業になるため、材料費と合わせて25,000円と算出しました。
腕の悪い職人に当たると、クロスとクロスの継ぎ目がすぐわかったり、施工して間もなく、継ぎ目が割れてきたりということにもなりかねません。。
■現場諸経費・管理費(50,000円)
工事中の駐車場代や、工事で使うこまごまとした部材の費用も積み重なるとバカにできません。
また、近隣へのご挨拶や、営業担当が職人を管理する手間も必要になります。それらをひっくるめて、今回50,000と算出しました。
会社によっては、「見積り金額の一律○○%」など算出の仕方は様々です。